Blickfeldセンサーの低消費電力のおかげで、北海に自給自足の人数カウントサイトを設置することができました。そこではセンサーは太陽エネルギーで駆動しています。特に、開発が完全に進んでいないような観光地では、これは画期的なことです!
ルーカス・バルディッシュヴィーラー
EvoCount 営業本部長
LiDARセンサーは北海のビーチで匿名で観光客をカウントし、占有率を可視化します
オーバーツーリズムはベネチアやバルセロナだけの問題ではなく、ドイツの海岸地域も大人数の観光客に悩まされています。北海沿岸にわたって観光客をより上手く分散させるために、統括マーケティング組織のDie Nordsee GmbHと人数カウント専門組織のEvoCountはBlickfeldのLiDARセンサーを頼りにします。Blickfeldの全天候型センサー技術はビーチの観光客を匿名でカウントし、人気観光スポットの占有率を可視化します。これにより観光客は旅行の前に自身で調べ、必要であればより少ない観光客のいる別の行き先を選ぶことができます。
そういったセンサーシステムにはいくつかの要件がありました。まず、センサーシステムは公共の場所で設置されていたため、データ保護規制を遵守しながらデータを記録する必要がありました。また、雨や霧の中でも確実にデータを収集できる耐候性を持つことや、強い日差しや夜間など光の状態に左右されずに動作することが求められました。さらに、ビーチまでなどの通路の幅は50mにも及ぶため、広い視野角が要件でした。
LiDARセンサーは個人情報を収集せず、天候に左右されない安定したデータを提供します。そして、BlickfeldのCube 1は広い視野角を持ち、ほんの数秒で広い面積をカバーすることが可能です。
現在、北海の8カ所に60個近いセンサーが設置されていますこのうち約半数は、駐車場や交差点を見下ろし、車の通行量から占有率を記録します。もう半分はビーチや遊歩道の観光客をカウントします。これらのセンサーは3Dデータの連続的なライブストリームを捉え、そこで対応する認識ソフトウェアが車、自転車、歩行者などのオブジェクトを検出しカウントします。取得されたカウントデータは評価プラットフォームに送られ、表示・分析され、さらにDie Nordsee GmbHのウェブサイトや一部の町のウェブサイトにおける占有率表示などのアクションに利用することができます。
システム導入後の最初の夏ですでに素晴らしい結果が得られています。占有率指標をオンラインで表示するようになってから、町のいくつかのウェブサイトでは利用率が300%も上昇しました。そのため、観光客は事前に何人と一緒にビーチにいることになるかを調べられます。また、観光地が使用するゲストカードも、プロジェクトの成功について情報を提供してくれています。自治体からは、提携先でのアクセス率が上昇しているとの報告があり、観光客誘導システムが機能していることがうかがえます。
北海のセンサーシステムは今後4年間訪問者をカウントします。数回の夏を経てどのような効果が現れるか興味深いです。Die Nordsee GmbHはLiDARベース観光客誘導による1期目の成果にすでに大変満足しています。